ITパスポート試験とは?試験内容と勉強法を分かりやすく解説!(おすすめの参考書も)

ITパスポートとはのアイキャッチ ITパスポート

この記事では、ITに関する基礎知識を証明できる国家試験「ITパスポート」の試験内容や勉強法について、図を用いてわかりやすく解説します。
また、私が実際に使用したおすすめの参考書も最後にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

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ITパスポートとは

ITパスポート(通称 iパス)は、情報処理推進機構であるIPAが実施している情報処理技術者試験の1つで、ITに関する基本的な知識を問う国家試験です。
令和5年度の総受験者数は約25万人と、非常に人気な資格試験となっています。(ITパスポートの統計情報より)

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 試験区分一覧
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) 試験区分一覧より

こちらはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のHPで紹介されている試験区分一覧です。
ご覧のとおり、ITパスポートはITを活用するすべての社会人を対象とした試験に位置づけられています。

試験の内容

ITパスポートの試験内容について、簡単にまとめてみたので参考にしてみてください。
詳細は公式HPにてご確認下さい。

【ITパスポート試験】情報処理推進機構
ITパスポート試験の内容
ITパスポート試験の内容

一部抜粋して紹介していきます。

試験日・試験地
ITパスポート試験は、CBT方式を採用しているため、全国47都道府県で随時実施されています。

試験方式
CBT方式(Computer Based Testing):試験会場でコンピュータを使用して受験する形式です。

出題分野
出題分野については後ほど詳しくご紹介します。(クリックですぐに確認できます。)

合格基準
合格基準は、総得点の60%以上に加え、各分野で30%以上の得点が必要です。

合格率
合格率は約50%で、社会人がわずかに上回る傾向にあります。

出題分野

ITパスポート試験では、幅広いIT知識が求められ、以下のように3つの大きな分野に分かれています。
それぞれの分野が異なる視点からITの基礎知識を問うため、全体的な理解を深めることが大切です。

ここからは、各分野の内容について詳しく見ていきましょう。

出題分野
出題分野

ITパスポート試験では、「ストラテジ系」 「マネジメント系」 「テクノロジ系」 の3つの分野が出題されます。
各分野にはさらに大分類・中分類が設けられ、より具体的な知識が問われる構成です。

ストラテジ系

ビジネス戦略や経営に関する分野です。
大分類として「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」があります。
さらに中分類として、マーケティング、経営管理、ビジネスモデルなどが含まれ、企業の戦略や法的知識が問われます。

マネジメント系

ITサービスの提供やプロジェクト管理に関する分野です。
大分類には「開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」があり、
中分類としてはプロジェクト進行や品質管理、リスク管理などが含まれます。

テクノロジ系

IT技術の基礎に関する分野です。
大分類として「基礎理論」「コンピュータシステム」「技術要素」があります。
中分類にはハードウェア、ソフトウェア、セキュリティなどが含まれ、技術的な知識が求められます。

 

このように、分野ごとに大分類・中分類が分かれており、各分野の特徴的な知識をカバーする形で出題されます。

合格発表

ITパスポート試験では、終了後にその場で点数が確認できるものの、正式な合否通知は約1か月後となります。
さらに、合格証書はその後1か月ほどかかって届くため、試験結果の確認から証書の到着までには少し時間がかかります。

受験年月合格発表日合格証書発送日官報公示日
令和6年8月9月13日10月10日10月8日
令和6年9月10月15日11月13日(予定)11月予定
ITパスポート 合格発表より

ITパスポート合格までの道のり

勉強のステップ

ここからは、私が実践したITパスポートの勉強ステップについてご紹介します。

基礎から応用までの学習の一助となる手順ですので、ご自身のペースに合わせて活用してみてください。
(ITパスポートだけでなく、どの資格などにおいても共通のステップだと思いますが…)

最後には、おすすめの参考書もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ITパスポートの勉強ステップ
ITパスポートの勉強ステップ

ステップ1:参考書を読む

まずは、基礎知識を固めるために参考書を通読します。
この段階では、試験範囲全体を理解することを目的に、細かい部分にこだわらず、全体像を把握しながら読み進めましょう。
図解や用語集が充実した参考書を使うと、理解しやすくなります。

ステップ2:過去問を解く

基礎を一通り学んだら、過去問に挑戦してみましょう。
問題を解いた後は解説を確認し、正解・不正解の原因を分析することがポイントです。
ここで出題傾向や問題形式をつかみます。最初は間違えても問題ありません。
また、本試験と同じ時間で行うことで時間配分に慣れておくことも大切です!

ステップ3:復習する

過去問で間違えた問題や曖昧な箇所を重点的に復習します。
復習は、スキマ時間を活用して対策アプリやWebサイトで理解を深めていくのがおすすめです。
間違いやすいテーマや単語にはメモや付箋をしておくと、試験直前にも確認しやすくなります。


このように、参考書→過去問→復習のサイクルを繰り返していくことで、合格に確実に近づくことができると思います。
あとは、自信をもって本番に臨みましょう!

おすすめの参考書

ここまでで試験の勉強方法についてご紹介してきましたが、さらに効率よく学ぶために、おすすめの参考書を2冊ご紹介します。
初めての方でも分かりやすく、しっかり基礎が身につく参考書を選びましたので、ぜひ試験対策に役立ててください!

いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書

「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」は、初学者でも理解しやすいよう、図解やイラストが豊富に使われた参考書です。ITパスポート試験の重要なポイントを体系的に解説し、試験範囲の基礎からしっかり学ぶことができます。

特徴としては、要点が一目でわかる「教科書」部分と、出題頻度の高い問題を集めた「出る順問題集」が一冊にまとまっている点です。教科書で理解を深めた後に問題集で実践練習を繰り返すことで、知識を定着させやすく、効率よく学習を進められます。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

「キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和06年」は、イラストを多用しながら解説する「キタミ式」の人気シリーズで、特に視覚的に理解を深めたい方におすすめの参考書です。ITの基本概念や重要なポイントがキャラクターや図で解説されており、難しい内容もわかりやすく身につけられる工夫がされています。

また、イラストを通じて要点が自然と頭に残るため、暗記が苦手な方でも取り組みやすくなっています。試験範囲を網羅しつつ、特に初心者にわかりやすく解説しているため、ITの知識が少ない方でも安心して勉強が進められる一冊です。


あくまで今回ご紹介した2冊は、私が実際に使用して分かりやすい参考書だと感じたもので、他の参考書もいいのがあります。
ぜひ、本屋で手に取って確認するか、ネットの場合は試し読みをするなどをして自分に合う参考書を見つけてください!

おすすめ!ITパスポート過去問道場

ITパスポートの過去問を効率よく解きたい方にぴったりなのが「ITパスポート過去問道場」です。

このWebサイトでは、試験対策に最適な過去問が無料で利用でき、スマホやPCからいつでも手軽に勉強できます。
出題傾向をつかみながら、実際の試験形式に慣れるための練習にもおすすめです。

ITパスポート過去問道場
ITパスポート過去問道場より

試験回や分野、模擬試験形式など、自分で選択して学習できるため、苦手な分野を集中的に学べるほか、本番形式での練習も可能です。

私も試験対策によく利用しており、スキマ時間の学習には必ずこちらを活用していました。(どこでも学習できるのが便利です!)

詳しくは、ITパスポート試験ドットコムの過去問道場をご覧ください。

合格のメリット

ITパスポートに合格することで、ITに関する基本的な知識を証明でき、ビジネスシーンでも活かせるスキルが身につきます。
ITスキルの基礎を押さえていることが評価されるため、自己アピールにも役立つ資格です。
ここでは、ITパスポートの合格がもたらす具体的なメリットについてご紹介します。

  • 就職・転職に有利
    ITパスポートはITの基礎知識を身につけている証明として、採用担当者にも好印象を与えます。
    特にIT系や営業、事務職でもITリテラシーが求められる場面が増えており、アピールポイントとして有効です。
  • 仕事の効率向上
    合格に向けた学習を通じて、IT用語や基礎的な技術が理解できるようになるため、
    業務で使うシステムやデジタルツールへの理解も深まり、業務を効率よく進められるようになります。
  • 資格手当が支給される可能性
    一部の企業では、ITパスポートを取得すると資格手当が支給されることがあります。
    IT知識を備えた社員としての評価が上がるだけでなく、金銭面でもプラスの影響が期待できます。
  • キャリアアップの土台になる
    ITパスポートで学んだ内容は、上位資格(基本情報技術者試験など)やスキルを学ぶ際の土台になります。
    将来的にIT系の専門資格を目指す場合も、基本を押さえていると学習がスムーズに進めることができます。
  • 日常生活でも役立つITリテラシー
    セキュリティやネットワークなど、日常生活でも役立つ知識が身につきます。
    例えば、情報漏えいやフィッシング詐欺の防止策など、日常で遭遇するリスクに備える力がつく点も魅力です。

ITパスポートを取得することで、業務の幅が広がり、将来のキャリアの選択肢が増えるなど、多くのメリットが期待できることが分かると思います!

また、どんな資格でもデメリットはなく、小さなプラスであっても確かなメリットがあります。
何より、その資格が知識やスキルを身につけた証明になることは大きな強みです。
周りの意見に左右されず、自分に必要だと感じた資格にはぜひチャレンジしてみましょう!

筆者の体験談

私の受験体験談を簡単にお話しします。

試験日当日は、電車での移動中や試験場での待ち時間を利用して、ひたすら過去問道場で問題演習をしていました。最後の追い込みとして行いましたが、実際にやった問題が本番で出ることもあり、有効だと感じました。

試験で最も大変だったのは、時間配分の難しさでした。
模擬試験では余裕をもって解き終わっていたものの、本番では時間ぎりぎりになり、緊張や焦りで思うようにいかないこともあると実感しました。
なので、難しい問題や計算・アルゴリズムの問題は後回しにして最後にじっくり考えることが重要だと思います。

試験結果
試験結果

結果は総合評価点785点で、無事に合格できました(上図参照)。
思ったよりも、幅広く点数を取ることができ、とても嬉しかったのを覚えています。

また、就職活動でも評価していただけたため、取得して本当に良かったと感じています。
今後は、基本情報技術者試験の合格を目指してさらに勉強を進めていきます!

 

今回はITパスポートの基礎知識や勉強方法についてお伝えしましたが、今後は試験に出る重要な単語やキーワードについても、それぞれの意味など図を用いてわかりやすく解説した記事をアップしていく予定です。
初めて学ぶ方や復習したい方に役立つ内容を目指していますので、ぜひ参考にしてください。
そして、ITパスポート合格に向けて一緒にがんばりましょう!

あおちゃ

当ブログの運営者
情報系大学在学中
持っている資格:ITパスポート、MOS Expert etc.

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